“There is / are ~”と”It has ~”の使い方の違い:「〜ある、いる」の表現法
こんにちは。エリーグレースです。
私は、「NHK基礎英語」を使っての勉強法を教えています。
英語初心者が効率よく英会話を学べるように、フォローアップしています。
今回は、「基礎英語2」を学ぶ受講生さまから、”There is(are)~”の使い方の質問が送られてきました。
「〜ある、いる」の表現法についての質問になります。
基礎英語1では簡単に表現できる”There is(are)~”が、基礎英語2になると”have/has”を使っての表現法も出てきて、疑問に思うのですね。
========ここから========
There is(are)~の使い方でちょっと教えてください。
“There is a library in my city.”
“My town has a library.”
このThere is とhaveの違いはなんでしょうか。
上記の場合、haveは使わない?
よくお店で物があるか聞くときは
“Do you have red pen?”
となると思いますが、
なぜ
“Is there red pen?”とならないのですか?
========ここまで========
まず、ここでの質問は2つありますので、一つずつ分けて見てみましょう。
目次
1.”There is(are)~” の使い方の特徴
一つ目の質問:
There is(are)~ の使い方の特徴は、意味としては、「〜にある、〜にいる」ですね。
その場合、新しい情報に限ります。
だから、必ずa / an / some / any(否定)が付きます。
the とか / my (所有格のone’s) は特定のものを指すので、使えません。
例えば、
There is a red pen on the desk.
(OK)
必ず、新しい情報の場合のみ使えます。
(ただ、そのペンが事実としてある)
There is the red pen on the desk.
(NG)
だから、これはダメです。
この場合は、こうします。
The red pen is on the desk.
(その(特定の)ペンがデスクの上にある)
2.”It has ~”でも言えるケース
さて、ではご質問のこのケースはどうでしょうか?
There is a library in my city.
My town has a library.
実は、同じ意味です。
“There is ~”を使わないで言う、いわゆるスキッとした表現法として使われます。
My school has a library.
My company has a cafeteria.
など。
3.”have/has”を使うときの特徴とは?
でも、こうは言うかな?
“There is a rabbit in the forest.”
“The forest has a rabbit.”
ん? ”has” を使うと変な感じしない?
ちょっと上の学校とか会社を主語にした場合と比べて、違和感ないですか?
実は、“have / has” は、「人・動物・もの」+ have/has で、「人・動物・もの」の特徴を表すと言う意味があるのです。
つまり「性質や特徴を持っている」の意味で、使われます。
だから、have/has は、「持っている、所有している」とだけ覚えているとうまく訳せない時があるので、もっと応用範囲の広い動詞として覚えておきましょう。
となると、上記の”the forest” = 森って、ちょっと公共的過ぎてと言うか、不特定の場所って感じでhas は使いにくいですよね?
それに、”There is a rabbit in the forest.”は、複数形にした方がいいです。
たった1匹のうさぎがいるって、それも違和感あり。
“There are rabbits in the forest.”
(OK)
そして、この文にこのように続くとしたらどうでしょうか?
より具体的に状況を説明出来ますよ。
I saw one(a rabbit) yesterday.
It was not white, but brown.
Yes, it was a brown rabbit, and so cute!
その森にウサギがいますよ。
昨日、1匹見かけました。
それは白じゃなくて、茶色でした。
そう、茶色のウサギで、とても可愛かった。
4.”have / has”の基本的な意味をつかむ
では、次の質問。
↓
========ここから========
よくお店で物があるか聞くときは
Do you have red pen?
となると思いますが、
なぜ
Is there red pen?とならないのですか?
========ここまで========
まず、ここは冠詞が抜けているので(一般的な意味として)複数形にしましょう。
“Do you have red pens?”
この意味は、日本語では「ありますか?」と訳すけど、本来は「この店では取り扱っていますか?」の意味ですよね?
だから、本当はこうなります。
“Do you have red pens (in this store)?”
お店の人に直接聞いているのだから、カッコの中は省略されますね。
ここの“have”は、所有の意味で、上記で説明した「人・動物・もの」の特徴を表す意味では使われていません。
それに対して、There is ~の場合。
“Is there red pen?”
(NG)
“Are there red pens(in this store)?”
ただ物があるのか?となり、取り扱っているか、の意味は入っていません。
ただ、目に見えるところにそれがあるのか?って、事実として聞いているみたいになりますね。
どうでしょうか?わかりましたか?
5.”There is(are)~” と”It has ~”のどちらを使うか?
さて、基礎英語2の2020年5月4日号に、「人・動物・もの」の特徴を表す意味での”have”の説明がありました。
例文:
“Our house has a guest room.”
“The room has two beds.”
“there is / are”を使っても言えますか?
“There is a guest room in our house.”
“There are two beds in the room.”
「私たちの家にはゲストルーム(客室)があります。」
「その部屋にはベッドが2つあります。」
どう思いますか?
確かに新しい情報なので、上記でも言えますが、、、
ちょっとスッキリしません。
もちろん通じますが、幼稚っぽい文のように聞こえます。
英語は、なるべく少ない単語で、スッキリと言うように心がけると良い英作文になります。
日本語でもまわりくどい表現は嫌われますよね?
それと同じと覚えておいてくださいね。
6.”There is(are)~” と”It has ~”の使い方の違いのまとめ
“there is / are”の文章は、新しい情報を入れる時に使います。また、ただ物が事実としてある、いる、と言う時にも。ですから、それを指すときは冠詞の”the” “my(one”s)” “this/that” とかは使えません。
必ず”a/an” または複数形。それに”some/any” などが入ります。
用法:
“there”は、形式上主語のように扱われますが、本当の主語は動詞の後に通例不特定のものや人を表す主語が続きます。
「そこに〜」の意味はなく、日本語では「〜がある」と言う意味になります。
例:
“There is a book on the table.”
「テーブルの上に本がある。」
(意味上の主語は、本ですね。)
それに対して、その特定の本を指す時には、こうなります。
“The book is on the table.”
「その本はテーブルの上にある。」
“have/has” は、「持っている、所有している」とだけ覚えているとうまく訳せない時があるので、もっと応用範囲の広い動詞として覚えておきましょう。”have/has” は、「人・動物・もの」+ have/has で、「人・動物・もの」の特徴を表すと言う意味があります。
つまり「性質や特徴を持っている」の意味で、使われます。
例:
“The school has about 600 students.”
「その学校の生徒数は、600人です。」
“The school has a large playground.”
「その学校には大きな運動場があります。」
【3】
“have/has” は、お店などで取り扱っているか、所持しているか、の意味でも使われます。
例:
買い物などで、お店でこう聞く場合。
“Do you have red pens?!
引用出典:NHK基礎英語2/ 2020年5月4日号より
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