発音の難しい英語とは?世界中の英語初心者が間違える7つの発音〜基礎知識その4
こんにちは。英会話講師のエリーグレースです。
発音の難しい英語とは?世界中の英語初心者が間違える7つの発音〜基礎知識その4をお話します。
「英語の発音」と聞くと、パッと思い浮かべる発音はなんですか?
やっぱり ” L ” と ” R “ かしら?
日本人が一番不得意とする。。。
アメリカの英語教師の意見からしても、日本人と中国人には特に難しい発音だということですよ。
この2つの英語発音は舌を一番使うかな、と思います。
日本語はあまり舌をあっちやったりこっちやったりしないでも発音できちゃうので、慣れていないだけなんですね。
反対に、これまた慣れてない外国人にとっては日本語の発音は難しいものになります。
ま、つまりはその言語特有の舌の動かし方、口のポジションなど、トレーニングしないと始まらないというわけです。
うまく話せない、上手に発音できないと嘆く方は、、、結局のところ、正しい口や舌のポジションでその言語特有の発音の仕方の練習が圧倒的に足りてない、ということなのです。
な~んだ、、、ですよね。(笑)
決して「生まれつき」とか「自分にはセンスがない」などとは思わないようにしましょう。
だから、「英語って発音難しいよねー」と身構えてしまっている方。
ちゃんとした正しい口の型や舌の位置、動かし方など習ってしっかり練習すれば絶対にうまくなります。だからあまり心配しないでくださいね。
誰でも絶対にうまくできるようになる、と私は断言します。私の生徒さんたちは一人残らず上達しています。真似ることさえできれば絶対に上手になるのですから、楽しみですね。
今回は、間違いやすい発音のみをご紹介していきます。一つ一つの詳しい発音は、また次の機会にでも。
驚くべき発音の新事実(?)も、日本人の苦手な” L “と” R “の箇所でご紹介します。
目次
1. ESL とは?
ESL って、英語を習っている時に聞いたことありますか? 英語学習者にとっては覚えておく言葉ですよ。よく目にもすると思います。
ESL = “English as a second language”
セカンドランゲージ、つまり第2言語としての英語という意味です。
英語を外国語として習う人のことを “ESL student” と言います。
つまりは、私たち日本人がそう。いや、世界中には英語を母国語としない人たちがたくさんいるのだから、その人たちが英語を学ぶ時にそう呼ばれます。
一体、世界にはどのくらいの人たちが英語を母国語としているかというと、約10数億人とのこと。世界の人口の約4分の1くらい。
残りの4分の3は、英語を学ぶ時には ”ESL student” と呼ばれます。世界中にあなたと同じように英語を外国語として学ぶ人たちがたくさんいるのですね。
そして、そのような人を教える立場の先生を “ESL teacher” と呼びます。
1-1. アメリカの大学留学の際に必要なESLプログラム
アメリカの大学に留学する際には、外国人学生は最初にESLのプログラムに入らなければなりません。そして、そこを無事にパスした人のみが本授業を受けられるのです。
いくら自分は英語を十分に学んで実力があると主張しても、アメリカの大学の語学基準に達していなければ授業についていけないのです。だから、大学としても認めるわけにはいかないのです。
私の場合はミネソタ州立大学に留学したのですが、9月始まりの新学期前のサマースクールのESLプログラム必修のこと、と課せられました。
そこで約2ヶ月間学びましたが、、、とっても面白い体験をいたしました。世界中から留学生たちが集まるので大変刺激になりました。
その留学生の中には、マスターコース(修士課程)やドクターコース(博士課程)に進む人たちもかなりいたのでレベルは高かったと思いますが、、、皆さんの発音はイマイチだったかなぁ。(笑)
スペイン人、イタリア人、ペルー人、モロッコ人、韓国人、もちろん日本人、、、。
それぞれのお国訛り(笑)があってですねぇ、アクセントがやっぱりその国の言葉に影響されているなぁ、という感じでした。
やはり驚いたのは、皆さん、発音がイマイチ、文法もあれ?というのにもかかわらず、、、積極的に話すことには長けているのです。そこが日本人と大違いだな、と感じました。
知っている単語や習ったばかりの表現を使って、主張するのなんのって。特に言いたいことは、妥協せずにはっきりしています。
日本人気質っていうのは、よく言えば「奥ゆかしい」。その反対では「シャイ」。うまくできないとすると恥ずかしいと思うのですねぇ。国民的DNAですね、これは!
私は運よくサマースクールを終えてESLプログラムをパスすることができました。高校時代の留学とその後の英語の勉強が効いたな!と、ホッとしました。
やはり大学はレベルが高いので、そのマスターやドクターコースに行く人たちも中にはパスしなくて9月からの新学期も続けてESLプログラムに通う人たちも大勢いました。
その分、本勉強が遅れるわけですから、やはりアメリカの大学の勉強は厳しいのです。
ESLプログラムの最高の思い出は、私の “ESL teacher” です。
残念ながら先生の名前は忘れてしまいましたが、、、今でも不思議なくらい、彼女がどんな人だったかって言い表すことができるほど覚えています。どんな顔で、髪型で、服装で、しゃべり方で、、、など鮮明に。とてもお世話になりました。
“ESL teacher” っていうのは、だいたいにして外国人が好きなのです。そして、外国が好き。だから大変友好的な方ばかりですね。
日本人の日本語教師の方もやはりそうですよね。外国人に教える立場の方は親身になって優しく教えてくれる方が多いです。
彼女もそうでした。その秋からポーランドに3年留学する、という人でした。
ポーランド語を学んでいて、私にとってはヘェ~?なんでポーランド?と思っていましたが。とってもワクワクするって張り切っていました。
先生とは発音練習もしましたが、それよりも覚えているのが面白い表現法をいろいろと教えてくれたこと。面白おかしく紹介してくれました。
後になって、ニュースや雑誌などを読むと比喩表現などに出てきてためになりました。
1-2. “It’s raining cats and dogs” – 苦手な “R“ が入った発音練習に。
ここで発音練習のために、その先生に習ったことから1つご披露しましょう。だって、苦手な “R“ が入っていますので初級の方の練習にもいいですよね。
画像出典元: フランスの”raining cats and dogs” ~ “Pluie d’animaux” in Wikipedia
“It’s raining cats and dogs”
天から猫と犬がバンバン降って来るって表現。
さて、一体どういう意味でしょうか??
・
・
それは、「超・土砂降りの雨」という意味です。
えー、本当に使うの?って思っていたら、、、
ある日、たまたま「トムとジェリー」のカートゥーン(漫画番組)をつけた時に見ました。その土砂降りの雨の様子に、本当に上から猫たちと犬たちがバッタバタと屋根に降ってきたのを描いていました。
あー、やっぱりあったんだー。
アメリカの子供達は普通にそうやって覚えるのでしょうね。
この表現の歴史は大変古いそうです。なんでも1650年代のイギリス人の詩人が最初に使ったとか。
または、”cats” が大雨、”dogs” が強風を招くという迷信でもあるとか。
たまにありますよね、すごーい土砂降りの雨。その時に、ぜひこの表現を思い出してみてくださいね。大雨というより、集中豪雨的な激しい雨のことを指します。
“It’s raining cats and dogs.”
“It’s raining.” で、“It”を主語として「雨が降っています」という表現になります。
せっかくなので、発音練習を兼ねてご一緒に発音してみましょう。
“R“ の発音は、この後の方で詳しくやりますから参照してください。
また、“cats ”の「キャッツ」の最初のところの” a “=「ア」の母音の発音は、口を横に開き「エ」の形にしてから「ア」と発音するような音なので、注意してくださいね。
2. 世界中の英語初心者が間違えると言う7つの発音とは?
世界中の英語初心者が間違えると言う7つの発音とは、なんでしょうか?
英語の発音を詳しくご紹介しようと思って見てみると、世界中の “ESL teacher” が教えているサイトを多数見つけることができます。(ま、私もその内の一人なんですが、、、)
今回は、アメリカの “ESL teacher” がとても上手にまとめているのを見て納得したので、ぜひご紹介したいと思いました。
出典元:BusyTeacher.org
それによると、世界中からアメリカに来る人たちに教える中で、共通している点があるとのことです。
まずは、こちらの英語の発音チャートをご覧ください。
出典元: ESL Student Lounge / Phonetic Alphabet Chart
以下の項目からは、このチャートに載っている記号を元に話を展開していきます。
2-1. 英語発音の ” th “ 〜 3つも違いがある
この” th ” 発音が、どの国の人たちにとっても難しいと言われます。なぜなら、実はその” th ” には3つの違った発音があるからなのです。その違いがわからない人が多いのです。
2-1-1. 無声音の” th “
” think ” ” thank you ” ” mouth ” など。
日本語では「サ行音」で表されます。
英語には、無声音と有声音があります。
その違いは、その口の形をしてただ息を出すだけか、または息を出しながら音も一緒に出すかになっています。
【 発音の仕方 】
この無声音の” th “の場合は、このようにやってみましょう。
- まず、舌先を上の歯と下の歯の間にほんの少しだけ挟みます。
- 次にその形のまま、息をただ「スーッ」と出してみましょう。
どうですか?できましたか?
この時の注意点は、舌先をあまり出しすぎないように。ほんのちょっとだけ舌を噛んでみるっていうくらいでいいのです。
あくまでも軽く、軽く、、、
そのポジションのままに発音してみましょう。
” think “=「考える」 ” thank you ” ” mouth “=「口」
またこの無声音の” th “は、よく” s ” の発音と混同されます。
一緒にその違いも見てみましょう。
“theme” =「テーマ」 “seem“=「〜のように見える」
“thick” =「ぶ厚い」 “sick“=「病気の」
“mouth” =「口」 “mouse “=「ねずみ」
2-1-2. 有声音の” th “
” this ” ” that ” ” there ” ” mother ” など。
日本語では「ザ行音」で表されます。
上記の無声音の発音の仕方と同じです。そこで、舌を軽く挟みながら一緒に「ズ」という感じで音を出して見ましょう。
” this “=「これ」 ” that ” =「あれ」” there “=「あそこ」 ” mother “=「お母さん」
またこの有声音の” th “は、よく” z ” の発音と混同されます。
例えば、” breathe ” =「呼吸する」 ” breeze ” =「そよ風」が良い例です。
2-1-3. ” t “と発音する” th “
” Thai ” ” Thailand ” ” Thames ” など。
日本語では「タ行音」で表されますが、珍しいケースです。
通常の” th “のように舌を噛まないで普通に「タ行音」で発音します。
” Thai ” は、「タイ人」
” Thailand ” は、「タイランド=タイ王国」
” Thames “は、ロンドンを流れるテムズ川のことで、” The Thames ” と書きます。最初の” The “は、上記の有声音の「ザ」と発音して、「ザ・テムズ」となります。
【 うまくできない時の矯正の仕方 】
- まずは、上記の3つの発音の違いをはっきりと認識しましょう。
- 3番目の” t “と発音する” th “は大変まれなケースですので、あまり心配しなくても大丈夫です。
- きちんと正しい口の形をしてから息を出すようにしましょう。
2-2. “schwa” =曖昧母音 〜 弱く発音する母音がある
言語学上では「シュワッ」 と呼ばれて、「曖昧な母音」と言われます。
母音のア(弱い)の音でしたら、「アー」ではなく、「ァー」という感じに弱く発音します。
例えば、短い単語の例として” about “=「アバウト」
ここでの強勢(強く読むところ)は、真ん中の” ou ” にあるので、最初の” a ” は、強く読まれません。
日本語で書くとこんな感じ。
「アバウトュ」
つまり、「ア」とははっきりと発音しないのですが、、、しかし、実はやっぱり「ア」なんですよね。
ん〜〜、これだけではイメージがつかみにくいですよね。
他の例えとしては、” memory ” =「メモリー」を見てみましょう。
日本語では、はっきりと一つ一つ「メ・モ・リー」と発音しますよね?
でも、英語では” mem(o)ry ” で、真ん中の” o ” が抜けてしまうのです。
強勢(強く読むところ)は、最初の” me “(メ)のところなので、真ん中の” o “は、ほとんど発音されません。
日本語で書くとこんな感じ。
「メムリー」
英語は、一つ一つの音を全て読まない言語なのです。そこが日本語との一番の違い。
次の例としては、” chocolate ” =「チョコレート」
ここも” choc(o)late ” となり、真ん中の” o “は、ほとんど発音されません。
日本語で書くとこんな感じ。
「チョックリットュ」
ここでも強勢(強く読むところ)は、最初の”cho “(チョ)のところにあるので、他の母音は曖昧に発音されます。
真ん中の”co “のところは、「コ」とは言いません。ちなみに「チョコ」は、日本語ですからこのまま言っても通じませんよ。
【 発音の仕方 】
ほとんど口をはっきりと開かないで母音を発音します。
どのくらいの口の開きかというと、こうしてみましょう。
- まず、口を軽く開きます。
- 次に、あなたの右手の小指の先を軽く口にくわえてみましょう。
- すっぽりと入るようだったら、口は開きすぎです。小指の先がほんの少しだけ口に入るかどうか、、、くらいでいいのです。
どうですか?できましたか?
その口の形をして、例に挙げた” memory “” chocolate “” about ” を発音してみましょう。
ここに他の例も挙げておきます。”schwa” =曖昧母音のイメージをつけるために参考にしてください。
下線の部分はほとんど発音しないくらいでちょうど良いでしょう。
出典: All about Learning Press / making sense of schwas
【 うまくできない時の矯正の仕方 】
とにかく英語は、単語の一つ一つにきちんと強勢(強く読むところ)があるのが特徴です。どこかを強く言ったら、その他のところはそれほど強く発音しないということです。
決して一本調子にならないように気をつけましょう。その単語のどこに強勢(強く読むところ)が置かれているかを確認してみましょう。
2-3. ” L “と” R “ 〜 発音できない本当の原因とは?
世界中の”ESL teacher”が口を揃えて言います。アジア人は概して” L “と” R “は苦手だけど、日本人は特に下手だって。笑
” rice “=「お米」を” lice ” =「シラミ」 と言うと。
私たちが毎日食べているのは、” rice “=「お米」ですよねー。決して lice ” =「シラミ」 ではありません。だからこれだけはクリアーしなくては、と言う感じで頑張りましょー。
出典元: Why Can’t Japanese People Say L’s and R’s?
「どうして日本人は” L “と” R “がうまく言えないのでしょう?」
このサイトの著者は、日本の東京に長く住んでいる外国人で(何人が名乗っていない)面白い考察を載せています。
「どうして日本人は” L “と” R “がうまく言えないのでしょう?」への彼の考察としては、
- 日本語は全く西洋の言語と違うもの
- 日本語には” L “と” R “の発音そのものがない
- 日本の学習教育過程において、口語練習をしていない
だから日本人が” L “と” R “がうまく発音できなくても、仕方がないのだ!
と、結論づけています。
しかしながら、日本人も実際には” L “と” R “がうまく発音できるのですが、、、こんがらがってしまうようだ、と見ています。
なるほど、私も同感です。発音練習したら、本当にみなさんきれいに発音できるんですよ。でも、スムーズに対応できないことが多いのです。
まさにトレーニングありき、ですね。
2-3-1. ” L “の発音を見てみましょう。
発音記号は以下のようになっています。
上記のブルーの絵を見てください。舌の位置が大変ユニークですよね。舌先が口の中のどこかにくっついているか、いないかの違いがわかりますか?
- 口を縦に開けます
- 舌の先を上の前歯の裏側に当てます。
- 言葉の初めに” L “が来るときは、舌で歯を抑えて、そのまま「ラ」 の音を出します。
- 言葉の最後に” L “が来るときは、舌で歯を抑えて、そのまま「ウ」 の音を出します。
このときは口の形は日本語の「ウ」のように、口をすぼめなくてもいいですよ。口を縦に開けて舌を歯茎に当てながらそのままの状態で音を出せばいいのです。
言葉の初めに” L “が来るときは、舌の裏側がベロリと見えるようにします。日本の「ラ」は、舌が口の中の上部真ん中あたりに当たるので、舌の裏側は全く見えません。
こちらの方が簡単ですね。鏡を持ってきて口の形と舌の位置を確認すると良いです。舌を上の歯茎の裏側に当て、「ラララララ・・・」と言ってみましょう。舌の裏側がはっきり見えていますか?
それが” L “の発音です。
” late ” =「遅い」 ” left “=「左」” cool ” =「クール」 ” bell “=「ベル」
2-3-2. ” R “の発音を見てみましょう。
【 発音の仕方 】
- 口を軽く開けます
- 舌先は口の中のどこにも当たらないようにして、後ろに折り曲げるようにします。
- そのままの形で「ル」と言うような感じで音を出します。
- このときに、最初に日本語の「ウ」を小さく入れてみましょう。
私はよく「舌をくるくるっと丸めて」と言う表現を使います。そして、そのままの状態で最初に小さく「ウ」をいれるので、「ウルッ」って感じの発音になります。
” R “の発音の際にお腹に手を当ててみてください。実は腹筋を使っているのです。お腹の方から声が出るって感じです。「ウルッ」
” read “=「読む」 ” right “=「右」” bear “=「くま」
【 うまくできない時の矯正の仕方 】
どうしても” L “と” R “がうまく発音できない、聞き取れないという生徒さんには、この違いを何度も練習してもらいます。
” left ” =「左」- ” right “=「右」
3回続けて発音してみましょう。
チェックポイントとしては、” left “の時には舌の裏側が見えているか、” right “の時には腹筋を使っているか。
また、鏡を用意して口の動きを実際に見てみるとよくわかりますよ。
2-3-3. 発音が難しい本当の原因を発見した?!
この” R “のポジションのまま「ルルルルル・・」と舌を丸めながら振動させることができればいいのですが、、、私は実はできません。
” L “と” R “に関しては、昔、高校時代の留学先で私のアメリカ人の妹のLisa に本当によく練習させられました。
そこで実は、私が発見したことがあります!!
本当にLisa の舌は動くなぁと感心して見ているうちに、ハッとあることに気がつきました。
「ちょっとちょっと、Lisa、舌を見せて〜。」
” Can I see your tongue?”
アレレ・・・??
私もベロ〜と出して見たところ、、、違いがはっきりと!!
実は、実は、、、
アメリカ人と私たち日本人の舌の形が全く違うのですよ!!
アメリカ人はよく舌を動かすDNA からか、舌が細く長いのです。だから、とてもよく動きます。いや、動きやすくなっているのです。
ところがところが、、、私の舌は彼女のに比べて丸くて太い感じです。だから、Lisaと同じようには動かしづらい、と気がつきました。
「ルルルルル・・」と舌を振動させることが彼女にはいとも簡単にできるのに、私には出来ない。
な〜〜んだ。
元からして違うんじゃん!
と、ある意味開き直ってしまいましたー!
今のところ、このことに気づいているのは私だけ??と思ったりしています。(笑)
日本語は英語ほど舌を動かさなくても発音できる言語だから、舌がずんぐりむっくり。(退化している??)
だから、うまく発音できなくてもしょうがないのです。もともと形が違うのですから。
その” L “と” R “の発音には適していない舌に生まれついているというわけ。
こんなことを指摘する言語学者の記事を今のところ見たことないので、、、私自身の考察と言えます。
しかし、これに気づいてからは発音練習がとても気楽に感じるようになりました。また、生徒さんたちへのアドバイスも励ましになっています。
だから、あなたがうまくできないとしても決して怯むことはありませんよ。なるべく似た発音ができるように頑張りましょう。練習すれば大丈夫です。
口の形と舌先にだけは気をつけましょう。私はそうしています。
2-3-4. ” L “と” R “を比較しながら、”Word pairs” =「ペアーの言葉」で発音してみましょう。
“ bell ” =「ベル」 – ” bear “=「くま」
” light ” =「電灯」- ” write “=「書く」
” late ” =「遅い」 – ” rate “=「比率、レート」
” play ” =「プレイ、遊ぶ」- ” pray “=「祈る」
” glass ” =「コップグラス」 – ” grass “=「草」
2-4. ” i: “と” i “ 〜 日本語と違う「イ」の発音
英語の重要な2つの母音。
日本語では「イ」としか文字表現できないけれど、口の形に注意です。
2-4-1. まずは、” i: “「イー」と伸ばす発音から。
日本語の「イー」とほとんど同じ発音なので、これはとても簡単です。
よく写真を撮るときに、「はい、チーズ」と言いますよね。英語では、”Say, cheese” =「チーズって言って」
この「チーズ」の時の「イー」って、にっこり笑った時のように唇が左右に大きく横に開かれます。意識的に口角を上げた状態。
写真撮影の時はブスっとしていたらつまらないので、意図的に笑顔を作る時の「チーズ」の「イー」と覚えておいてください。
” cheese ” ” see “=「見る」 “ meet “=「会う」
2-4-2. 短い” i “の発音
これは、日本語の「イ」ではありません。
「イ」と「エ」の中間のような音。
ほとんどの英語初心者がつまづく発音で、難易度が高いです。
【 発音の仕方 】
「イ」ともつかず、「エ」ともつかない音で上記の「イー」の短いものではありません。全く別の音です。
- まず、軽く口を開けます。「アイウエオ」の「ア」を、ほとんど口を開かず口をほんの少しだけ開けて言う感じのポジション。
- その状態でふつうに「ア」と発音してみましょう。
- 次に、その口の形を保持したまま「イ」と発音してみましょう。
- 今度は、そのまま「エ」と発音してみましょう。
- 今度は、そのまま「イ」と「エ」の中間のような音を意識しながら発音してみましょう。
“it“=「それ」 “hit“=「打つ」 “lid“=「ふた」
2-4-3. “Word pairs” =「ペアーの言葉」で発音してみましょう。
“leave“ =「去る」 – “live” =「生活する」
“seat“=「席」 – “sit“=「座る」
“feet“=「足」 – “fit“=「当てはまる」
“heat“ =「熱」 – “hit“ =「打つ」
“sheep“ =「ひつじ」 – “ship“ =「船」
【 うまくできない時の矯正の仕方 】
- 上記のような”Word pairs”での練習も効果あります。
- 発音の違いがわかるか、聞き取れるようになっているか、まずは集中して聞いてみましょう。
- また、それぞれを口の形に注意しながら発音練習してみましょう。
2-5. ” w ” と” v “ 〜 ヨーロッパ人が特に苦労する発音
この” w ” と” v “の発音は、特にヨーロッパの言語の人にとって難しいとのこと。
“water” を “vater” 、 “west” を “vest”と発音したりするそうです。
2-5-1. ” w “の発音
特に” w “は、英語学習者にとってはとても難易度が高い音です。
私はこの発音に一番苦労しました。Lisa に一番直されたのが”wool” の発音。
” w “が日本語の「ウ」になってしまい、何度もやり直させられた。
「違う、「ウオ」だよ」って。
そう、最初に小さい「ウ」が入るって感覚です。
【 発音の仕方 】
- まず、口を日本語の「アイウエオ」の「オ」の形のように、口を前に突き出します。
- そのままの形をして、唇にギュッと力を入れてみましょう。
- さらにもう少し突き出して「ウオ」と言ってみましょう。
- 口の形は、まるで「チュッ」と口を突き出してキスをするような口のイメージが一番近いです。
“window“=「窓」 “whale” =「くじら」 “wise“=「かしこい」
2-5-2. ” v “の発音
” f ” の有声音です。同じように下唇を軽く噛みます。
” f “の場合は、唇を噛んだまま「フー」ッと息を吐き出す感じですが、” v “の場合は音を立てて息を吐きます。
まるで動物のビーバーのように、前歯が下唇を噛んでいるから突き出しているようなイメージ。
“very” =「とても」 “veil” =「(顔を隠すような)ベール」 “five“=「数字の5」
2-6. ” e “ 〜 マジックEの発音というネーミングあり
世界の英語学習者にとって難しいだけでなくて、これは英語圏の子ども達にとってもきちんと学校で教えている音です。
短い言葉の最後に” e “ をつけると全く別の意味の言葉になるので、スペリングの練習にもなります。
“not” =「ダメ」 – “note” =「ノート」
“bit” =「少し」 – “bite” =「噛む」
“fin” =「終わり」 – “fine“=「良好な」
特別に発音注意はありませんが、ほぼ二重母音と言って”ai” 「アイ」とか “ou”「オウ」などと二つの母音が続くように変わるのが特徴的です。
子供の番組でとても可愛らしくて、また英語の初心者にもわかりやすく説明している英語の歌があります。
2分ほどですので、ぜひこちらの動画をみてください。英単語も簡単に覚えられますよ。
2-7. “silent word” 〜 発音しない音がある
“silent word”=「サイレントワード」と言って、発音しない音のことを言います。
特にスペイン語圏の人にとっては難しいとのこと。どの音も発音してしまいがち。私たち日本人にもそうですが、スペリングにも関係してきます。
“Wednesday” =「水曜日」の ”d”
“foreign” =「外国の」の “g”
“knight” =「騎士」の “g”
英語はもともといろいろな言葉が混じっている言語なのです。ラテン語、フランス語など。時代が進むにつれ、発音しにくいものはどんどん落ちていったという説があります。
攻略法としては、スペリングをきちんと覚えること。日常使いの単語の中の頻繁に登場するのは数が限られていますから、あまり心配しないでも大丈夫でしょう。
その都度、一つ一つ覚えて行くしかないですね。
3. まとめ
今回は豊富な内容になりました。どれ一つとっても1ページとしてまとめることができる内容です。
たまたまこの「7つの重大発音ミステイク」の記事を見つけたので、面白いのでぜひご紹介したいと思いました。お役に立てたら光栄です。
今回ご紹介した発音は、以下の7種類です。
- 英語発音の ” th “ 〜 3つも違いがある
- ”schwa” =曖昧母音 〜 弱く発音する母音がある
- ” L “と” R “ 〜 発音できない本当の原因とは?
- ” i: “と” i “ 〜 日本語と違う「イ」の発音
- ” w ” と” v “ 〜 ヨーロッパ人が特に苦労する発音
- ” e “ 〜 マジックEの発音というネーミングあり
- ”silent word” 〜 発音しない音がある
世界中の英語学習者に負けないように、学びを続けてくださいね。英語は、日本人だけが苦労している言語ではないのですから。
発音は、正しい口の形や舌の位置で練習あるのみです。必ず上達しますから頑張ってやってみましょう。
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