英語のラジオ学習で世界に翔べる実力をつける勉強法/ 英会話初心者が取るべき「NHK基礎英語」の特別戦略とは?
こんにちは。英会話講師のエリーグレースです。
英語のラジオ学習で世界に翔べる実力をつける勉強法として、英会話初心者が取るべき「NHK基礎英語」の特別戦略についてお話します。
英会話スキルの『リピーティング』 『オーバーラッピング』 『シャドーイング』 『ディクテーション』 『ライティング』や英文法、ボキャブラリーのアップの仕方などもお伝えいたします。
この記事は、前の「ラジオ英語/ 誰も知らない「NHK基礎英語」の活用法〜初心者の英会話マスターに超絶・お勧め3つの理由」の続きのコンテンツとして展開していますので、まず最初にそちらをお読みになってください。
また内容は、英会話初心者から中級までを学びたい方を対象としています。全くの初心者からプロまでを意識したカリキュラム構成の「NHK語学」講座があるので、その中の「NHK基礎英語」シリーズを使っての英語上達法をご紹介します。
まず、私が提案する英語は、話せる英語です。英語を使って世界とコミュニケーションできるスピーキング力の上達を目指しています。そのための英語の基礎力をつける手法についてお話します。
それは基礎ができた後にどのような資格試験でもスイスイ合格できるようになるような土台としての英語力と勉強法についても含みます。
前の記事で、私は基礎英語はお金がほとんどかからないし、コストパフォーマンスが良いのでオススメだって書きました。それはもっともなことなのですが、一つ大事な忠告をしておかなければなりません。それをまずは、お話しします。
お金をかけずに何かを制覇しようとすると、とにかくものすご〜く労力が要ります。時間とエネルギーがかかることを忘れてはいけません。お金と引き換えに何かを差し出す、つまり代償が要るのですね。
私は結構、コレを経験していまして、、、お金をかければ早く済むものを、もっと簡単にできただろうことを経費節約とか言って、結局は遠回りばかりしていました。
無料ばかり探していたら情報が集まりすぎてあちこち飛んでしまい、あらこれも良さそう、そっちがいいかしらなんて、無駄な時間を過ごしてしまった経験もあります。
今は無料でなんでも学ぼうと思えば学べる時代。その代わりに自分の余分な労力は差し出さなければなりません。
代償、代価のことは英語で”price”と言います。そう、「値段、価格」の意味のあのプライスです。そして、何かを得るためにはそれ相当の代償を払って手に入れることを、英語ではこのように言います。
“You have to pay the price.”
直訳で「お金を払わなくてはいけない」ではないですよ。「何もせずにポンと与えられるものはない」という意味でよく使われます。
ピアノだって、テニスだって、なんでもそうですが、今はYouTubeで学ぼうと思えばいくらでも学べますが、、、その代わり恐ろしいほどの時間はかかります。自分であれ?これでいいのかな?ポロンポロン、フォームは合っているかな?パッコンパッコン。。。
英語もそうです。きっと全て無料で学べるでしょう。しかし、初心者の問題は、膨大な情報からどれを選択して、どう活用して行ったらいいのかわからない。だから効率が悪いんですね。
それで手探り状態で、あっちやり、こっちやりしているうちにあれ?1年経っちゃった、5年も過ぎた、、、なんてことは当たり前に起こります。これではいつまで経っても初心者の域を抜けられない。。。
それでも、やろうと思ったら独学でできるんです。やっている人はいますから、やる気次第ということですが。意志がものすごく強い人なんだろうと思います。
まずはこの記事を読み進めるにあたって、
「ラジオ学習とはどんなものか?」
「その歴史とは?」
「どんな学ぶ方法があるのか?」
「必要なスキルは?」など、、、etc.
世界に誇る日本最高峰の英語教材としての学習法をこちらの記事にてご紹介していますので、まず最初にお読みください。
「ラジオ英語/ 誰も知らない「NHK基礎英語」の活用法〜初心者の英会話マスターに超絶・お勧め3つの理由」
目次
1. 英語のラジオ学習に大切な「自己統制力」
独学でやるのは、はっきり言って英語のコンテンツよりも、「自己統制力」の方が大事なのではないか、と私は思っています。絶対に途中でめげるのは見えているもの、私の場合は。。。最初の意気込みだけでスタートしてもうまく行きませんでした。
私はこれに気づいてからは本当に試行錯誤しました。まだ発展段階ではありますが、私の人生において目標達成するための必須事項はかなり見えてきたところです。
そこで私が教える時は、英語のスキルやテクニックの他に、目標を達成するためのモチベーションの保ち方や時間管理法などにも触れて行きます。
だって、せっかくこんなに基礎英語がいいよ、実力がつくよって、私が一生懸命伝えたとしても、あなたのやる気が途中で萎えてしまい続かないってことになったらすごく残念に思いますから。
そうなると、ほとんどはあなたの語学能力に関係なく、「自己統制力」という別のスキルが必要であると認識してください。
その「自己統制力」については、次の記事「英語上達を完璧にする英語学習7つの成功法則」に譲ることにします。英語をラジオ学習を成功させたいなら、大変ためになるマインドセットなどお話していますので、あわせてお読みください。
世界一流と言われるほどの「基礎英語」がただ同然で学べる環境にあるのに、うまく活用できないとしたら、、、それに今まで気がつかなかっただけなのか、もしくは続けるための対策を取っていないためのどちらかだと、私は思うのです。
その両方であると仮定して、私は話を進めて行きます。ある言語を身に付けようとしたら、始めたら一生続くと思ってください。
ラジオ英語は初心者からプロまで目指す方までを対象とした講座を用意してくれています。どんどんレベルアップして行けるように準備してくれているのです。
たった15分のレッスンだけど、やりようによってはものすごく濃いものになる内容なのです。あなたの英語力の向上に必要なことは全て含まれています。
ではこれから、あなたの英語力アップに欠かせないスキルがどのようなものか、私と一緒に見ていきましょう。
あなたの英語勉強の成功に欠かせないものになります。きちんとした方法に乗っ取って学べば必ずに英語はモノにできるようになりますよ。
2. 英語のラジオ学習を成功させるためのスキル一覧
では、最初に英語のラジオ学習を成功させるためのスキルの全体像を見てみましょう。
私の提案する英語の基礎力の付け方は、ただ英語がチョロっと話せるようになる付け焼き刃的な英語力をさすのではありません。
基礎の基礎から丁寧に積み重ねていって、最終的にはず〜っと一生使えるような、また身に付けることによってあなたの眠っていた才能をスパークさせるような効力をもつ英語力のことを言っています。
それには、やはり英語の勉強の取り組み方から戦略を立てないと、第2言語の脳内思考回路は出来上がらないと思っています。英語を学ぶとは脳の中に新しい思考回路を作って行くことなのです。
本気で身に付けたいと思うのなら、本当はこれだけの内容があります。これから留学、海外転勤や駐在、ビジネスに必要、資格を狙いたい、受験勉強のために真剣に学びたい方に効果があります。
ただ海外旅行にちょっと使いたいだけとしたら、ここまでは必要ないでしょう。それでしたら、旅行直前対策用のトラベル英会話などをやるといいと思います。よく使うフレーズを中心にいくつか覚えて行けば対応できます。
ただし、いつまでも初心者のレベルにとどまることになります。人生のうちでたった1年でも2年でも真剣に取り組むことができるとしたら、絶対にやる価値のあることをご紹介します。
リピーティング
センテンスを聞いて、そのまま真似て発音していくこと。センテンスや単語ごと進みます。
オーバーラッピング
講師の音声にあわせて、発音とイントネーション、声の調子も全てあわせながら同じように発音していくことを言います。
シャドーイング
シャドーは「影」という意味ですね。『シャドーイング』は「影を追う」という意味で、センテンスを聞いた後すぐに(少しだけ遅れて)言葉を追いかけるようにして同じように発音していくことを言います。
ディクテーション
センテンスを聞き取った後に、その文章を書き取ります。
リスニング/ ヒアリング
会話の内容を把握するために、聞き取る練習をします。
英単語の語彙力アップ
ボキャブラリーは、一人でコツコツを進めるしかありません。
英文法
英文法は、英語の規則、法則ですので大変重要です。
ライティング
英語で書く力を養成します。
目標設定
何のために英語を学びたいと思うのか?
資格?受験?仕事に必要が出たから?など、目標が決まると勉強法も決まると言う話は、「英語の勉強の仕方/ 100%目標達成するための大人の英語勉強法5か条」でしています。
そちらの記事を参照して、自分はどれに当てはまるかを確かめてくださいね。
勉強時間のスケジューリング
【15分ひと区切り勉強法】
【英語100時間攻略法】
【週末調整勉強法】
日々のルーティーンの見直し
早起きのコツ
就寝前の単語の勉強や英語の見直しなど(「英語の勉強方法/ 脳科学と英語の深い関係〜10倍効果が上がる勉強方法について」でその効果を説明しています)
勉強場所の確保
声を出して練習できるところが必要。
国際人のマインドの持ち方
度胸と愛嬌が必要。
日本人としての誇りを持って外国に行くことなど。
モチベーションの保ち方
いかに常に新鮮な気持ちで勉強にのぞむことができるのか。
目標達成の成功法則
英語の勉強を絶対に成功させるためのサクセスメソッドを見つけました。その後、他の何にでも応用できる法則です。
まぁ、いろいろとあるものだ、とびっくりされましたか?
上記のスキルをどのように組み合わせて、どう使って効率よく勉強していくのか、どのようにしてラジオ英語を利用して最大級の効力をあげていくのかなど、これからお伝えしていきます。
しかし、この記事では英語のスキルにフォーカスしてご紹介します。目標設定以降の後半部分はこちらの「英語上達を完璧にする英語学習7つの成功法則」に掲載しています。英語スキルを理解した後にぜひお読みください。
3. 独学で英語のラジオ学習する際に必要なツール
独学で英語のラジオ学習する際に必要なツールをお話します。
全てのNHKラジオ語学は、15分単位のレッスン構成です。内容は濃いのにその間だけで深く突っ込んで練習する時間が全く足りません。
そこはあなたのやる気に任されているところなのです。聴いて興味を持ったら率先して理解を深めていかないと。そこが他の人と差が出るところです。
それをラジオ語学の欠点だと指摘する人もいますが、私はむしろいいところだ、と見ています。たった15分だから聴く気にもなるってものです。
最初から30分とか1時間とかだったら、あ、今はやっぱり時間ないわ、また後で、、、となるのではないでしょうか?ついチラッとでも聴いちゃった方が、興味をかきたてられて勉強する気になると思うのですが。。。
独学で最大の効果をあげたい方へ。
実は、ここをケチったり、無視すると英語のラジオ学習は成功しないというポイントがあります。ほとんどの人が気がついていないことなのですが、ここがNHKラジオ語学学習の最大の特徴とも言えるかもしれません。
たった15分ですが、内容を聴いていると(聴き流しでも)どうも勉強した気になってしまうものです。「あ〜そう言えば、これ習ったなぁ。なるほど、そういう使い方もあるのか。。。」など。ためになるような表現も聴いただけでは決してモノにはなりません。そこは誤解なきように。
記憶を呼び起こすことと、身につくこととは違います。語学は、口に出して実際にしゃべってみないと使いものにはならないのです。口を動かすトレーニングが絶対的に必要なのです。
そのためには、確実に口語練習をするためのツールを確保する必要があるということ。なんども同じセンテンスを聞いてフレーズを練習するためのものです。
たった15分間のレッスンで足りてない部分を補う秘策なのです。これなしで、英語の勉強の成功はありません。
効果的な方法は3つあります。リピーティング機能のある語学学習用のレコーダーを使うか、CDを購入して聞くか、または「NHKゴガクル」を駆使してやるか(無料でできる)のいずれかの方法を取り入れましょう。
私の場合は、ソニーのこちらのレコーダーを使ってラジオ講座を録音しています。番組を予約録音できますが、うまく電波を受信できないときはひどい雑音も一緒に録音されますので、少々注意と手間がかかります。
しかし、大変有効に活用できるものなので、検討されるといいと思います。2万円以内で購入できます。これは語学学習への投資になりますね。
その他の方法として、CDを購入して口語練習するか、または「NHKゴガクル」を駆使するかになります。CD付きのテキストは、もし買うとしたら続けてずっと買ってやるという決意をしてください。途中でやめると結局は聞かなくなるので注意が必要でしょう。
「NHKゴガクル」は無料ですから、うまく使えるといいですね。多分これは、初心者には情報がありすぎて使いづらいかもしれません。中級や上級者は英語の勉強方法にも慣れているから、うまく使いこなせることでしょう。まずはご自分に合うかどうか、試してみましょう。
この口語練習のためのトレーニングをどれだけやれるかによって、あなたの英語学習の成果が違ってきます。
次の項目で述べるどのスキルにも関係してきますので、絶対にこのステップは外さないでくださいね。「勉強」っていうよりも、「トレーニング」っていう感じに捉えてもいいかもしれません。
もう一つ必要なものがあります。それは、英単語増強用のテキスト。以下のスキルの中のボキャブラリー編で説明しますが、NHK語学のテキストだけでは基礎力作りのための必要な語彙力が足りません。
また、英文法の参考書も中学生用のものを持っておいた方がいいかもしれません。
まとめると、
- 基礎英語シリーズの月刊テキスト
- リピートして聞けるツール(語学用のレコーダーかCDか「NHKゴガク / ストリーミング」の活用
- 英単語増強用のテキスト
- 英文法の参考書
4. 英語のラジオ学習のためのスキル
英語のラジオ学習のために必要な英語のスキルをこれからみて行きましょう。
4-1. リピーティング
『リピーティング』の強化についてお話します。
基礎英語を使ってスピーキング力をあげるには、この方法なしでは決してモノにはできないというスキルがあります。
それは、この前の記事でご紹介した、ラジオ英会話の初代大御所の平川唯一氏が指摘したような「楽しく口真似する」という『リピーティング』です。
正しい発音とイントネーションをしっかり聞いて、全く同じように発音できるかどうか、が鍵となります。センテンスを聞いてすぐに繰り返します。
ラジオ講座では、一文づつストップしてその後に繰り返す練習します。そのやり方で自分の口がスラスラとなるまで何度も繰り返すのがベストです。
その『リピーティング』のスキルの強化は、このたった15分間だけのラジオ英語放送時間では全然足りません。ここをどう強化して行くか、があなたの英語力向上に関係してきます。一番のポイントになるでしょう。
英語は日本語とは全く違う周波数だそうです。だから、日本人にとっては聞き取りにくいという説もあります。
そして、全く違う口の形と舌の位置からくる発音の違い、発声法や抑揚、イントネーションなど違うものがたくさんあるので、まずはそれを聞き取るという訓練が必要になります。そして、同じように真似るのです。まるで赤ちゃんが親の口真似をするように。
私と一緒に発音練習する人たちは、例外なく、口が疲れた〜と言います。(笑) 今まで使っていない筋肉を使うものなので、軽い筋肉痛を起こすようなもの。次第に慣れていきますから大丈夫ですよ。
『リピーティング』では、「なんども戻して聞く → 真似て発音する」を繰り返します。新しい単語に出会ったら、それがどのように会話の中で使われているかを確かめながら、センテンスごとしっかり覚えるようにしましょう。
この文章ごと覚えるというのはとても大切です。単語がわからないからそこだけ練習するというのは、結局は使うときになってうまく口から出てきませんので、ご注意を。
文章全体の意味がわからないでやるのはナンセンスです。まずは文法や語彙をチェックしてから、しっかり同じように発音できるかをやってみましょう。
ラジオ英語の講師たちは、何度も『音読』をしましょうと勧めています。番組内でたった1回の『リピーティング』では足りないからです。『音読』とは、テキストを音声に合わせることなしに自分一人で読んでいくことです。
『音読』で注意しなくてはいけないのは、きちんと『リピーティング』や『オーバーラッピング』で練習した後でないと、自己流の間違った発音になってしまうこともあること。
しっかり発音などが身についた後にやるならいいのですが、初心者はあまり気にすることないです。中上級者は、問題ないと思います。
『リピーティング』では、1文ずつきちんと発音できるようになるまで練習しましょう。その後にやる他のスピーキングの練習がとてもやりやすくなります。
1文が長い時やところどころつまる時は、無理せずに区切りながらやります。
『リピーティング』同様、他のスピーキング上達のための口語練習の効果
発音、リズム、イントネーションが身につく
英会話のナチュラルスピードに慣れる
リスニングの強化になる
「口に出せる音は聞き取れる」ためと、「英語の処理速度が上がる」ためです。
練習をしながら、音声に全神経を傾けて聴き取り、お手本の音声とのズレを矯正していくことが大切です。
初級のうちは、特に短くて日常よく使う表現を正しくスラッと言えるように練習していきましょう。これがいざという時の会話に、スラッと口からこぼれ出るようになるコツです。
4-2. オーバーラッピング
口を動かす練習の第2弾です。それは『オーバーラッピング』
『オーバーラップ』=”overlap”=「重ねる」の意味。
だから、音声に合わせてあなたの声を全く同じように重ねていく口語練習のことを、『オーバーラッピング』と言います。
『リピーティング』で一文づつ十分に練習した後に、『オーバーラッピング』して音声に合わせて一緒に声を出して行くといいでしょう。テキストを見ながらやります。
この時は、音声と全く同じ声の調子、間の取り方、抑揚、発音など、徹底して真似るつもりでやりましょう。
うまくやるコツは、音声の方が音が高い方がいいですね。もしくは、イヤフォンをして、他の音をシャットアウトしてやるとか。自分の声よりもお手本の音声が高い方がやりやすいです。
聴こえてくる音声と全く同じ調子に発音できるようになるまで練習します。バカバカしいと思っても、喜びとか驚きとか怒りとか、、、それもその声のトーンを真似てすると効果がありますよ。
4-3. シャドーイング
最後の口語練習は、『シャドーイング』というテクニックです。
シャドーは「影」という意味ですね。『シャドーイング』は「影を追う」という意味で、センテンスを聞いた後すぐに(少しだけ遅れて)言葉を追いかけるようにして同じように発音していくことを言います。
例えば、こんな感じに。
I want to go to New York next week.
→ I want to go to New York next week.
音楽の輪唱のイメージですね。同時通訳者のトレーニング法として知られています。
本当のやり方は、テキストを見ないで音が聞こえてきたら即、0.5秒くらい遅れて同じように発音していくのがポイントです。一言聞こえたら言う、また次の一言聞こえたら言う、の繰り返しですね。高い集中力が必要です。
しかし、テキストを見ないでするのが正当なやり方とされていますが、なかなかハードルが高いので、最初はもちろんテキストを見ても別に構いません。
慣れてきたらテキストを見ないでやってみるのにも挑戦しましょう。もしできたら、相当チカラがついてきた証拠です。
私は、よくウォーキングのときにiphone からの音声に合わせて、あえて長くて早い発音のセンテンスを『シャドーイング』するんですよ。もちろん声を出しながら歩きます。
耳はイヤフォンから流れる音声に集中しながら、目は景色を楽しみながら、足だけはそくそく動かす、、、というのをよくやります。まぁ、楽しいものです。(笑)
こちらは高度なものに挑戦しているので、テキストを使って『リピーティング』と『オーバーラッピング』をやったあとに『シャドーイング』して、どのくらい習熟度があるのかを測っています。
これによって自分ではできているつもりのところがつっかかるところが判り、自分でチェックできるから効果的です。
それに対して、基礎的でテンポもゆっくりなものは、事前の準備やテキストなしでもいきなり『シャドーイング』します。
朝6時からの『基礎1』と『基礎2』の放送時間などは、日本の自宅で聴く時はラジオをつけながら、ストレッチングしながら『シャドーイング』します。
この「〜しながら、、、」というやり方は、上級なのですぐにはできないと思います。でも、いずれできるようになるから楽しみにしていてくださいね。
しかし、『シャドーイング』は時間を効果的に使えるからいいとオススメでもありますが、ここで「〜しながら、、、」できるのは、単純な行動の時だけです。
例えば、通勤通学の途中とか、ウォーキングや洗濯・掃除などの簡単家事の時は問題なくできるはずですが、料理をしながら、、、とか、子供の宿題を見ながら、、、とか(笑)他に頭を使う時にはできませんよ。
つまりクリエイティブなことをしながらは、同時にできないってことはお分かりですよね。もちろん私は、大好きなお花を活けながら、、、などは絶対にやりません。(笑)
このやさしい英語で口慣らしすると言うのが、スピーキング上達に大変効果があります。私はどんなにやさしい英語でも、『基礎1』と『基礎2』から聞こえてくるセンテンスは、スキップしません。
口の周りの筋トレと思って、はっきりと発音するように心がけながら『シャドーイング』しています。これが本当に英語がスラッと出てくるコツになりますから、ぜひ覚えておいてください。
特に朝早いうちは、口も舌もまだ寝ていますのでうまく機能していないものですから、わざと口を大きく動かしながら発音するようにします。口角が上がるかもしれない、、、という期待も込めながら。(笑)
しかし、これは喩えて言えば、アナウンサーたちが本番前に口の動きの練習として「アエイウエオアオ。。。」と発音練習するのと同じようなものですね。だから、初心者こそ大切な練習法と心得てください。
私たちが目指すのは、英語の知識もさることながら、スピーキングの上達であることを忘れずに。私は決して外しません。
私のレッスンでは、まだ一度も『シャドーイング』を経験したことがない生徒さんにやってもらうと、すぐにできるようになり大喜びされます。私の声に続いてすぐにリピートしていくのですが、とても達成感が高いと感じられるからです。
最初はテキストを読んでも聞き取ることができなかったのに(リスニングができずに)、この『シャドーイング』の後は「面白いように聞き取れる!」と感激されます。
そうなんです。自分で発音できるものは聞き取れるようになるのですよ。すごい上達ですよね。
『シャドーイング』は、『リピーティング』や『オーバーラッピング』に比べてより高度なテクニックです。だからできると大変有効ですから、ぜひやれるようになるまでトライしてくださいね。
4-4. スピーキング力上達のための重要なポイント
あ、それから大事なことを言い忘れてました!スピーキングは、どちらかというとゆっくりと話すことを心がけてください。しかし正しい発音とイントネーションはできるようにしましょう。
初心者なのだから決して早くしゃべろうとしないことです。これはとても重要!英語ペラペラに憧れて早くスラスラと話すことがいいのかと思われがちですが、決してそうではありません。
初心者は、むしろゆっくり話す方がいいのです。お相手がそのペースに合わせてくれるから。あなたがゆっくり話出せば、向こうもゆっくりペースになります。
だから、『リピーティング』も『シャドーイング』も、早く喋ろうとしなくていいですよ。ゆっくりと、でもハッキリ正しく練習をしてください。こちらの方がずっと大事です。
また、「どのくらいやればいいのですか?」と聞かれますが、「それはあなたの口がスラスラ言えると確信するまで、、、」でしょうか。
10回練習?いや、30回?50回?それくらい練習する人は、確実に伸びることでしょう。ノートに「正」という字を書きながら練習を重ねてくださいね。
とにかく英語はやればやるだけ、練習すればするだけ上手になりますから、スピーキングの『訓練』に磨きをかけましょう。
4-5. ディクテーション
さて、ここまでは口を動かす練習について話してきました。今度は手を動かすことをしましょう。紙とペンを用意してください。『ディクテーション』=書き取りです。
『ディクテーション』は、1文を聞いてすぐあとに文章に書き起こすことをします。一人でやるときは1文づつ止めて、聞こえた通りに書いていきます。
やってみるとわかりますが、耳から聞いて自分ではわかったつもりでも、実際に紙に書くとあれ?なんて言ったっけ?と詰まることが多いですよ。
『ディクテーション』は、短い間ですが聞いた英文を記憶に保持しないといけないから、かなりチャレンジングなのです。
音と文字の結びつきを聞き取れないとダメだし、ボキャブラリーも必要だし、ましてやスペリングもわかっていないとできません。だから、英語のスキル全てにかかってくるから、すごい練習になります。
私のグループレッスンには、すご〜く得意な人と大の苦手な人がいて、その対比が面白いです(笑)。両方とも基礎1の初心者ですが、得意な人はやったら必ず「楽しい〜〜!」と嬉しそう。
一方で苦手な人は本当に苦い顔をしてイヤイヤやっています。「あ〜、またダメだ」ってつぶやきながら。好き嫌いなのだからしょうがないですよね、学ぶにも個人差があるってことです。
私は『ディクテーション』は、スピーキングや文法のチェックを終えてから最後に仕上げとしてやります。どこまで把握できたかをチェックするのに有効だからです。
その際に、私は特にスピーキングの上達に力を入れているので、スペルが書けなくても問題視しません。わからなかったらミススペルでもいいし、カタカナで書いてもいいってしています。
きちんと聞き取れているか確認できればいいのです。別に試験じゃないのだから、最初から完璧は求めない方がいいと思います。
後で答え合わせをしてみて、その場で間違いを直しておくのがベストですよ。それは、どこが弱いのかを自己分析する方法でもあるのです。
そう、『ディクテーション』は、自分の英語力がどのくらいなのか判断する指針でもあります。
また、書いてみることによって知識がより深まります。脳で納得するんですね。それによってライティング(英作文)にも非常に役立ちます。
実際に書いてみることなしに、知識を詰め込んだだけで英語は攻略できません。
4-6. 『リピーティング』と『オーバーラッピング』と『シャドーイング』と『ディクテーション』のお試し
では、こちらで少しだけ『リピーティング』と『オーバーラッピング』と『シャドーイング』と『ディクテーション』のお試しをしてみませんか?
基礎英語1と基礎英語2から、それぞれ一部を掲載しました。始める前に、紙とペンをご用意ください。下記の順番でお試しください。
『リスニング』
まず、最初に一度『リスニング』しましょう。この時に、できれば見ないで挑戦する方がお試しですのでいいですが、英文を見ながらやってもいいし見ないで聞いてもいいですよ。
それから、わからない単語がある時は確認して、文脈もつかんでおきます。見ないで『リスニング』に挑戦してる人は、一発で聞き取れなかったら何度も聞くようにします。
『リピーティング』
『リピーティング』は、初めての口語練習ですから、1文づつ止めて発音練習してみてください。
『オーバーラッピング』
『オーバーラッピング』は、音声に合わせて同じ調子で言えるまで練習します。文は止めずに最後までいきます。
『シャドーイング』
『シャドーイング』は、英文を見ずに行います。発音が聞こえたと同時くらいに、音を追いかけるようにして声を出していきます。目はテキストから外してください。文は止めずに最後までいきます。
『ディクテーション』
『ディクテーション』は、1文づつ止めて書き取ってみてください。
それぞれ短い文ですので、この記事を読み終えたら、「あ〜、あの英語表現は頭に残ったなぁ、覚えたなぁ」ってくらいになって欲しいです!
一発でできる人は、かなり基礎ができてる人ですよ。さて、あなたは何回聞いたら『ディクテーション』まで完璧にできるのか、挑戦してみませんか?また、全部で何分かかったか、なども意識してみてください。では、Let’s try!
4-6-1. 基礎英語1
NHKラジオ「基礎英語1」2017年7月号(P.54)
Lesson 71 「エアコンがつかない!」から
ストーリー:「暑い夏の日、男の子二人が寮に戻って来ました。そうしたらエアコンがつかないのがわかりました。」(23秒)
A. The air conditioner is broken.
B. I’m from Hokkaido. I don’t like this heat.
A. Here, use this fan.
B. I’m still hot!
A. Then eat some ice cream.
B. It’s not good for my stomach.
A. Maybe you can talk to Ms. Miller.
B. That’s a good idea.
A. エアコンが壊れていますよ。
B. 僕は北海道出身だから、暑さは苦手なんだ。
A. ほら、このうちわを使いなよ。
B. まだ暑いよ。
A. じゃ、アイスクリームを食べたら?
B. 僕のお腹によくないんだ。
A. ミラーさんに相談してみたらどうかな?
B. それはいい考えだね。
4-6-2. 基礎英語2
NHKラジオ「基礎英語2」2017年7月号(P.54)
Grammar Box 14
Newspaper Club / Yuhei’s column の一部より
ストーリー:「中学校の新聞部の雄平が書いたスポーツコラム。」毎週金曜日は会話文ではなく、このような日記文からその週に学んだ文法を復習します。今回は、不定詞(To +動詞の原型)について。(24秒)
It is almost time for the summer holidays! However, there is no time to relax for the newspaper club. We will have many athletic and cultural events to cover.
The baseball team is trying to enter the all-Japan tournament, and the soccer team is full of great players!
もうすぐ夏休みです!しかし、新聞部にはのんびりする暇はありません。私たちには、扱うべきたくさんの体育や文化の行事があるのです。
野球部は全国大会への出場を目指していますし、サッカーチームには素晴らしい選手が揃っています。
4-7. リスニング / ヒアリング
『リスニング / ヒアリング』についてお話します。どのくらい聞き取れるようになるかの問題ですね。
さて、どちらの言葉が正しいのかというと、聞き取りのことを昔は「ヒアリング」と言い、今は「リスニング」に統一してきていますが、同じ意味で使われています。
元々の英語の意味から考えると、「リスニング」は”Listen“=「注意して聞く、耳を傾ける」という意味で、「ヒアリング」は”Hear“=「耳に聞こえる」のことです。
ですから、英語の聞き取りと言えば、やはり「リスニング」になります。
英語は自分が話せるものは聞き取れるという大法則があります。つまり、自分が理解して言えないものは聞き取れない、耳に残らないということなのです。
よく「聞くだけで・・・」英語が上達するような宣伝があるから期待したいところでしょうが、これができる人はやはりスピーキング力もある程度以上ある人なんですね。初級の方は難しいどころか、有害になる危険性もあります。
なぜなら、自分の理解できない音を聞くという状況になれてしまうと、そのような回路ができてしまうからです。「聴いてもどうせわからない、、、」と潜在意識で思ってしまうかもしれません。そうなると厄介です。
脳内ではまるで宇宙語を聞くようなものと認識するので、聞き取ろう、上達させようという能力が衰える可能性があります。
ですから正しい方法で英語のスピーキング力を伸ばして行けば、自ずとリスニングも伸びていきます。
特にシャドーイングに力を入れ、その表現数を増やしていくこと。それからディクテーションで確認すること。それを繰り返して行けば、リスニングも上達するので心配いりません。
また身につけた英語力を試してみたいときは、NHKラジオ英語の「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」の番組をオススメします。5分ほどのショートストーリー仕立ての番組で、本当にシンプルな英文構成になっており十分に楽しめる内容です。
「簡単な英語で書かれたストーリーを聞き取るだけ。言葉の解説は一切なし」とあります。初級の方でその内容が聞き取れるとしたら、かなり実力を持っていると思っていいですよ。十分に中級に進めるはずです。
4-8. ボキャブラリーの攻め方
英語をラジオ学習で身につけるためには、ボキャブラリーの攻め方を考えなくてはいけません。
テキストと合わせてボキャブラリーの本も買って攻略していきましょう。基礎英語シリーズのテキストだけでは、日常会話に対応する単語数には圧倒的に足りないからです。
アメリカでの日常会話に必要な文法知識は、『基礎1』と『基礎2』がベースです。ほとんどの文法は、この両方積み重ねたものが土台となりどんどん応用されていきます。
しかし、毎日たった15分間で繰り広げられるテキストのコンテンツからは、日常会話に十分な単語数を期待することができません。そこは、自分で努力するしかない点です。ここも見過ごされる点ですね。
文部科学省の中学校学習指導要領(平成24年4月〜)では、中学3年間で学ぶ英単語数は「1,200語程度の語」としています。
だいたいのところ、中学1年生で500語、中学2年生で400語、中学3年生で300語程度ということです。確かに、このくらいあれば日常会話は対応できるでしょう。
改定前は「900語程度まで」だったそうなので、私たちが学んだ時はそのくらいということ。国の政策として英語力強化が見えていますね。
増えた分は大変かもしれませんが、中学1年生で500語、中学2年生で400語の合計900語は、やはりどうしても覚えないとこれからの英語にはついていけないでしょう。
そうしたら、どうしてもこれから真剣に英語を身に付けたいとしたら、どうするべきか?!
まずは、速攻でその基本900語を覚えてしまいましょう。チンタラ時間をかけるのではなく、最短最速でです!これが絶対にオススメ。1週間に1度のレッスンで習った単語を覚えるなんていうのは、お遊びです。
特に中学1年生の500語は、まず最初に絶対に覚えるべきです。数字的に多いと感じるかもしれませんが、one, two, three, とか、love, apple, banana, Sunday, summer, winter, tennis,などなど、数字、果物、曜日、季節、スポーツなど、もうすでに知っている単語も含まれているので、あまり心配しなくていいです。とにかく、やり始めたら覚えやすいものばかりです。
そこができたら次に中学2年生の400語を覚えると、あとは安心して文型にもどんどん応用して行けるようになります。そうなると進歩が早いはずです。もっと口語練習にエネルギーを費やせるようになるからです。
そこまで身についていなければ、いつまでも初級からは抜けられないと思ってもいいくらいです。しかし、そこまで覚えてしまえば、あとはず〜〜っと楽になりますよ!その方がいいですよね?
だから、本気で英語を身に付けたいのなら、さっさと覚えてしまいましょう。やろうと思えばすぐにできます!
私のレッスンでは、桐原書店の『データベース3000基本英単語・熟語 [単行本] CD3枚付き 』をお勧めしています。身につけておくべき基本英単語約1500と 熟語約300を収録とあるので安心ですので、ご参考にどうぞ。レベル別にも分かれているから、まずは基本単語から攻略できます。
データベース3000基本英単語・熟語 [単行本] CD3枚付き 対応レベル: TOEIC 550点、英検 3級~2級 |
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なお、英語に関する参考書などはご自分の感性に合わせたものを選ぶのがベストなので、書店に行って選びといいです。その理由とか英単語の覚え方、覚えるのに適した時間などは、こちらの記事「英語の勉強方法/ 脳科学と英語の深い関係 〜 10倍効果が上がる勉強方法について」に挙げましたのでぜひチェックしてください。
ボキャブラリーだけは、一人でコツコツを進めるしかありません。手取り足取り教えてあげることができないのです。隙間時間を有効活用しましょう、とだけはお勧めします。
だんだん積み重なるとある日、爆発的に突き抜ける日がやってくるのも、語彙力アップの魅力です。これだけはやったもの勝ちの世界。私も未だにやっていますよ。一緒に頑張りましょう。
4-9. 英文法
英語をラジオ学習で制覇するには、英文法の攻略は避けて通れません。
英文法と聞くと、今まで英語が苦手だったという人のほとんどがネガティブ反応を示すのですが、、、まぁ、ちょっとしたトラウマがどこかにあるのでしょうね。
英語の理解力と文法力は比例します。簡単な表現をいくらたくさん覚えて旅行に役立っていても、英語力をしっかり身に付けている感触は得られてないはずです。
「お〜、私はしっかり英語をモノにしたぞ〜!」というような達成感は、文法力を身に付けたと確信することに比例します。
私も1年間の高校留学の後、ヒアリングからほとんどの英語を学んだので文法をおろそかにした結果、あっという間に廃れる感覚がありました。すごく悲しかったです。
そこで方針を変え、しばらく文法習得に没頭した結果、確実な英語力を総合的に身につけることができました。
また、私のNYの友人もすごく頭のいい人で良い大学を出ているのに、、、20年もNYに住んでいて英語が上手ではありません。本人もそれで悩んでいるのですが、ちゃんと英文法と向き合ったことがないと言います。
私の次男は2歳から海外に住み、日本語(母語)が遅れてそれに連られて英語(現地語)も習得も遅れ、言葉の心配をしたのですね。でも、NYの小5の先生に恵まれて英語の文法をしっかりたたき込まれた結果、英語で文章をかくのが得意になりました。今ではネイティヴ以上の評価を得て、マンハッタンでビジネスしています。
この詳しい話と文法力の大切さは、「英語の勉強の仕方/ 100%目標達成するための大人の英語勉強法5か条」に書きましたので、見てください。
英語の達人たち、独学でも一流の資格習得者たちの手記を見ると、みなさん全員、英文法の重要性を説いています。ですから、英文法は確実に身につけることで、確かな英語力が身につくのは絶対法則なのです。
今まで学校で散々やったのに英語ができなかった、、、ということは、勉強の仕方でスピーキングに重きを置かなかったからであって、攻略の仕方を変えれば大丈夫。それほど難しく考えなくてもいいです。
なぜかというと、本当に初級の会話に必要なのは、『基礎1』と『基礎2』の文法だから。それほど数は多くないので、この範囲に限ってはもう受験勉強のような方法を取らなくてもいいし、そこまでは望まなくても大丈夫でしょう。しかし、手を抜くということではありません。
『基礎1』と『基礎2』に渡って、英文法はテキスト内でしっかりカバーしてくれていますが、あなた自身でノートにまとめる必要がありますね。なぜかというと、テキストが12ヶ月に渡ってあるので、中身がバラバラになりやすいからです。
一目瞭然のリスト化されているのも必要でしょう。まとめとして、また復習しやすいように。
ですから、これはレッスンを進めながらご自分で工夫して、文法ノートを作って行きましょう。それができれば、別に書店で参考書などを購入しなくても大丈夫と思います。
しかし、できれば参考書を手元に1冊持っておくと進めやすいのは確かです。ご自分の感性で選んで見てください。でも、あまり難しくないものを選ぶのがコツです。
その選び方も、脳科学者のオススメの方法をご紹介しましたので、「英語の勉強方法/ 脳科学と英語の深い関係 〜 10倍効果が上がる勉強方法について」を参考にしてください。
4-10. ライティング
さて、最後のテクニックとして『ライティング』=英作文があります。
『ライティング』の望むレベルがどこなのかによって、練習の頻度が違うはずです。ビジネスレターを書くためなのか、論文やエッセーなのか、それともネイティヴの友人にメールを打ちたいのか、学校の宿題で必要なのか、など。
ここでは、最初の初級レベルで目指すべきは、英語での簡単日記が書けるようになること。現在と過去のことが書ければ作文はできます。文型を覚えて、英単語を入れて行けば書けるのです。それほど難しく考えなくてもOKです。
それの練習に最適なのが、毎回の基礎英語のレッスンの会話文の『ディクテーション』ですね。これで作文力の感覚がわかるはずです。
そして、基礎段階の最終には、基礎2の金曜日のレッスンにブログ記事があるのですが、このくらいの内容はスラッと書けるようになるといいですね。全て現在と過去の出来事と気持ちを表すだけで、驚くほど表現ができるものです。
毎週金曜日は、まとめと復習のレッスンなので、その内容を『ライティング』に活用していきます。そこは、徹底して『ディクテーション』までしてみてください。徐々に英語の書く力がついていきます。
以上が、英語をラジオ学習で最大の効果をあげるために必要な英語のスキルとなります。
5. 英会話初心者が取るべき「NHK基礎英語」の特別戦略
ここから、英会話初心者が取るべき「NHK基礎英語」の特別戦略についてお話します。
この前の記事では「NHK基礎英語」がなぜ初心者にオススメなのか、その受講の仕方、レベルの決め方を、そして今回の記事では英語習得に必要なさまざまなスキルについてお話してきました。
その上で、「NHK基礎英語」を使って、英語を効率よく上達させるための取るべき勉強法と攻略法についてお話します。
独学でするには、毎月のテキストとツールが必要だ、とお伝えしました。たった一日15分間の放送だけを頼りにすると、やはり無理が出てくることは否めません。それを録音したり、リピートして勉強するという前提で取り組んでください。
5-1. 英語をラジオでレッスンする際の実際の進め方
ではどのようにして上記のスキルを使って、英語をラジオでレッスンしていくのか、実際の進め方をみていきましょう。テキストは、その週の会話があり続きものになっています。
【ラジオ内容を聴いている時】
まず最初にダイアログ(短い会話文)があり、トピックに合わせた文法や表現法の練習が続きます。練習問題も少しあります。実際に声を出して一緒にレッスンしましょう。もし予習をする余裕がある場合は、最初の会話文はテキストを見ないでどれくらい『リスニング』できるかを試されるといいですね。
【自分で復習する時】
ダイアログ(短い会話文)は、レッスン内で『リピーティング』の練習を1回はさせてくれます。自習では録音したツールなどを使いながら何度も『リピーティング』の練習していきます。
録音した会話の部分を特に上記のスピーキングの練習で試したように、順番に進めていきましょう。
『リピーティング』→『オーバーラッピング』→『シャドーイング』→『ディクテーション』というふうにやります。最後に文法事項をノートにまとめます。
《注意:》 英会話レッスンの進め方は、先生やテキストによって異なります。上級者用の「シャドーイング」の方法は、いきなり『ディクテーション』から始まる大変高度なものもあります。慣れてきたら、ここにあげたスキルを自分で調整しながら自己流にアレンジしていってもいいと思います。
『ディクテーション』から始めて、実際にどれくらい書き取れるかを試してみると効果が上がります。
5-2. 『基礎英語』を使って、英会話初心者が最初に目指すレベルとは?
私が提案する勉強方法で目指すレベルがあります。初心者が目指すべきところは、早く『基礎2』の会話についていきながら『基礎1』の表現法を使って会話をするというレベルに達することです。
ですから、複数のテキストにわたって勉強していきます。
あくまでもあなたのレベルにあったテキストをメインにしながら、一つ下のレベルのスピーキングができるか、そして同時に一つ上のレベルの会話がリスニングできて会話についていけるか、を目標にします。
そうやるのが「NHK基礎英語」を使って一番早く成果が上がる方法なのです。
テキストを両方買え、ということではありません。そこはお任せします。しかし、録音できるツールがあると、これはしやすくなるでしょう。
一つ下のレベルの会話文がテキストを見ずに、つまりリスニングしただけでスラスラと『シャドーイング』と『ディクテーション』できるか、が達成目標です。
そして、一つ上のレベルの会話文を何度もリスニングしながら意味がわかるようになることです。
テキストを持っている場合は一緒に『リピーティング』してみるとさらにいいでしょう。その会話の部分だけをやるだけでも全く違います。それだとたった1〜2分の会話文です。
この場合、口があまり回らず発音についていけないとしても、リスニングで大筋の意味が取れれば、大丈夫です。ネイティヴとの会話にもついて行けるようになります。
全くの初心者ややり直し英語をする人は『基礎1』にのみ集中しましょう。余裕が出てきてから、『基礎2』のリスニングに挑戦すればいいです。ちゃんとやれば、早くその域にいけますからあまり焦らなくても大丈夫です。
『基礎2』を中心にやる人は、ちょっと忙しいですね。(笑) 『基礎1』のスピーキングができるようにして、『基礎2』の口語練習も進めながら、リスニングは『基礎3』に挑戦します。しかし、『基礎2』のテキスト内容は、2日で1回分の会話をやるユニークなものなので、ついていくのが思ったほど大変ではないはずです。
『基礎3』をやりたい方は、きちんと『基礎1』『基礎2』がクリアーできてないと上達が感じられないので、いつもその2つは復習しながら進めましょう。
大変簡単なご紹介になりました。以上が、私のお勧めする「NHK基礎英語」のテキストを使っての英語攻略法になります。
きっと読んだだけでは感覚は掴めないかもしれませんね。でも、実際にトライしてみてご自分で進めてみるとなかなかやりごたえがあると思います。
5-3. 英語攻略法の3つの忠告
しかし、ここで忠告が3つあります。
① あくまでもメインのレベルの完全習得を心がけてください。
決して2つ同時にやれ、ということではありません。例えば初心者がいきなり『基礎1』と『基礎2』の両方をやって、頭がパツンパツンになっても困ります。勉強するのは、スピーキングの向上のためのレベルの方を重視しましょう。
② 『基礎1』のコンテンツをあなどってはいけません。
これも大事なことです。すぐ次に進みたくなるかもしれませんが、会話がスラスラと進むようになるには、『基礎1』の表現法や受け答えがたくさん出てくるから、ここをクリアーしないことには、結局は上達が遅れるので注意しましょう。
ですから、どなたでも『基礎1』からまずは始めるというのが、一番確実な上達法になると思います。とにかく口がスラスラ動いて、パッと基本の英文が出てくるようになると、ますます英語学びが楽しくなりますよ。
③ 録音する場合、溜めないようにしましょう。
ツールに頼りすぎてつい何日分も溜まり、結局はするのが億劫になるというケースがよくあります。あとでまとめてやるというより、やはり毎日コツコツできるように勉強時間の確保とスケジューリングを徹底しましょう。
5-4. 英語のラジオ独学の注意点
初心者が専門家につかずに一人でやるとしたら、ツールを駆使したりとか、一人で単語や表現法の意味を辞書で調べながらするとか、やはり余分な労力は必要になると思います。
じゃなければ、時間をかけて何年かかってもコツコツやる、少しずつ積み上げていくという方法を取るかです。
しかし、いくらテキストがワンコインで買えるからと言っても、何年もかけるとしたらそれなりにテキスト代もかさみますよね。
それよりも早く会話に自信をつけて海外に出て体験をしてくるという方法をとったほうがいい、と私は思うのです。同じお金をかけるとしたらどちらがいいかの問題ですね。
その点は、私の「英語で可能性を拓く」という理念にもなっているものなので、ぜひ生徒さんにも英語の基礎をつけて海外体験して欲しくて、『基礎英語』を使っての英会話オンラインレッスンプログラムを作りました。
エリーの音声で、初級コースでは毎日の『基礎英語1』と『基礎英語2』のコンテンツをスピーキング中心に組み立てて配信しています。とにかくリピート学習がしやすいように配慮したのが大きな特徴です。(録音ツールは必要ありません)
私は英語圏に暮らして長いですが、この『基礎1』と『基礎2』のレベルだけで十分に生活できています。それだけで約7〜8割の会話が成り立ちますし、ここに『基礎3』ができるようになれば、ほぼ完璧です!(デジタル版が出たので、海外在住の方も活用可能)
あらゆることの基礎になっている内容がギューっと詰まっているので、最高に効率が良く、また最新情報のきれいな英語の基礎力の付け方なのです。これを活かさないほうはありません。
同時に、上記で述べた英語の勉強法や目標達成の成功法則なども教えて、一生使える英語力を磨くように指導しています。また夢を叶えるお手伝いもしたいと思うからです。
年間を通してストーリーが流れて行く中で、毎日の短い会話文(スキット)から生きた英会話に触れていきます。それはリズム感があり興味をかきたてる内容なので、とても楽しいものです。
時間を節約して早く上達したい方、または、エリーと一緒に学ぶことに興味がある方は、こちらにオンラインレッスンの詳細があります。今日テキストを買って、明日からでもすぐに始めることができます。無料でお試しもできますので、ぜひ英語のラジオ学習の効果をすぐに味わってみてください。
こんなに身近に、目の前に素晴らしい教材があるのにうまく利用できないとしたら、大変もったいない話だと思います。この機会を活かして実際の日常のスピーキングに役立つように学ぶべきと思います。
ぜひあなたもラジオからの英語学習に挑戦して、早く英語が話せるようになってください。夢が大きく開かれることでしょう。
6. まとめ
私は、たった15分間のラジオ英語から学ぶ方法として、これだけやったら絶対に英語をモノにできると強調してきました。
コストパフォーマンスの点からのおすすめから始まりましたが、内容が十分に良いのでもうテキストをコレに決めて、真剣に取り組んでいくという方法をご紹介いたしました。
一人でラジオ英語を進めるときは、録音ツールなどを使ってより効果を高めることが大事です。
① リピーティング
② オーバーラッピング
③ シャドーイング
④ ディクテーション
⑤ リスニング
⑥ ボキャブラリー
⑦ 英文法
⑧ ライティング
そして、「スピーキング」に大事なことは、初心者は特にゆっくり話すことを心がけること。
相手があなたに好意的に合わせてくれるようにハッキリと発音すれば、スムーズに会話が進みます。
大変長い記事になりましたが、まだ十分に重要性は伝えきれてない感じがします。しかし、前の記事「ラジオ英語/ 誰も知らない「NHK基礎英語」の活用法」と、今回の内容で英語のラジオ学習の概略だけはお伝えしたつもりです。
また、絶対に今度こそ英語学習を成功させたい人のために、英語のスキル以外の秘訣をこちらに掲載しました。あわせてお読みください。「英語上達を完璧にする英語学習7つの成功法則」
私は、本気でラジオ英語でプロになれると思っています。それだけの価値が提供されていますが、きちんとやり遂げる人が少ないということなのです。ただその価値に気がつかないから、そしてやり方がわからないから。
英語の勉強は一度始めたら一生続くものです。語学は、特に第2言語としては当たり前のこと。だったら、始めからきちんとやり方を覚えて、ある程度行ったらどんどん自力で進めるように計らうべきだと思います。
「NHKラジオ英語」で学びを進めて行きたい方にとって有意義なコンテンツを、今後も引き続きこのブログでご紹介して行きます。エリーのオンラインレッスンにご興味の方は、こちらから。そして、メルマガでもたくさんフォローしていくので、ご興味の方はこちらからご登録をお願いします。
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